フィラリア予防薬は、犬の健康を預かる飼い主であれば、例外なく全ての人が気にしなければならない、そして、知識をつけなければならない対象です。しかし、実際にその効果がどのように予防につながるのかを把握している人は多くないでしょう。 フィラリア予防薬の「予防」とはつまり、フィラリア(正確には犬糸状虫ですので以後はこれに統一)を死滅させることです。しかしながら、その対象には限りがあります。犬糸状虫には、その成長過程によって複数の名前があるのですが、その中でも幼虫にあたるミクロフィラリアに対して働きかけるのが予防薬の役割です。 例えば、予防薬にはレボリューション(セラメクチンを有効成分とする)などがあります。このレボリューションを投与すると、セラメクチンが犬の体内にいるミクロフィラリアを死滅させます。ですので「予防」というのは正確には「駆虫できない状態である成虫になる前に策を講じる」という意味になります。成虫は外科手術で駆虫するのが一般的で、これは絶対に避けたいものです。Read More